ひざ関節症クリニックの世界初の研究が医学誌に掲載されました

2019.08.28

学術発表

幹細胞治療の培養・非培養の比較研究結果

ひざ関節症クリニックグループでは、日々の診療に加え、良い治療法を広めるための学術活動も行なっています。このたび当グループの論文が、整形外科領域において影響度が高いとされる『アメリカン・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン(AJSM)』という医学誌に掲載されましたので、ご報告いたします。

幹細胞を培養した場合、痛みの改善効果が高い

当グループは、変形性ひざ関節症の患者さまを対象に、再生医療を始めとした先進的な治療法を提供しております。中でも、患者さまご自身の身体から取り出した幹細胞を用いる治療は、提供を開始してから4年が経過しました。治療を提供していく中で、当グループは、幹細胞を培養した場合としない場合で、効果に違いがあるのかを比較。その結果、培養した場合のほうが鎮痛効果が高いというデータが出たため、論文としてまとめました。幹細胞の培養・非培養ごとに、ヒトへの治療効果を比較した研究は世界で初めてです。

今後も、ひざの痛みでお悩みの患者さまに有益な治療を提供していくため、治療法の模索・検証を進めて参ります。

 

▶︎ 培養幹細胞治療

▶︎ 膝の幹細胞治療について、培養・非培養の効果を比較検証(発表詳細)

 

論文掲載概要

著者 :横田直正、服部麻倫、大鶴任彦、尾辻正樹 ほか

タイトル:変形性ひざ関節症に対するASCとSVFの関節内投与の治療成績(Comparative Clinical Outcomes After Intra-articular Injection With Adipose-Derived Cultured Stem Cells or Noncultured Stromal Vascular Fraction for the Treatment of Knee Osteoarthritis.)

掲載媒体 : American Journal of Sports Medicine(アメリカン・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン)

掲載日 : 2019年8月2日